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基本情報技術者平成15年春期 午前問38
問38
システムの性能評価に関する指標のうち,主記憶の競合状態を最もよく表すものはどれか。
- 実行待ち時間
- トランザクション応答時間
- ページング発生頻度
- メモリ使用率
分類
テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの評価指標
正解
ウ
解説
ページング方式とは、仮想記憶管理方式の1つで仮想アドレス空間を「ページ」と呼ばれる固定長の区画に分割、同時に主記憶上も同じように固定長に分割して、このページ単位で主記憶と補助記憶装置のアドレス変換を行う方式のことです。
必要なページが主記憶域上に存在しないページフォールトが発生すると、不要なページを主記憶域から補助記憶装置へ移すページアウトを行い、必要なページを補助記憶装置から主記憶へ読み込むページインを行います。
したがって、「ページングの発生頻度」が高いということは、主記憶の資源を奪い合っている状態となるので「ウ」が、主記憶の競合状態を最もよく表しています。
必要なページが主記憶域上に存在しないページフォールトが発生すると、不要なページを主記憶域から補助記憶装置へ移すページアウトを行い、必要なページを補助記憶装置から主記憶へ読み込むページインを行います。
したがって、「ページングの発生頻度」が高いということは、主記憶の資源を奪い合っている状態となるので「ウ」が、主記憶の競合状態を最もよく表しています。
- 実行待ち時間とは、OS上で管理されるプロセスが実行状態になるまでの待ち時間のことで、主記憶の競合状態にも影響されますが、入出力待ちなどにも影響されるので、最もよく表しているとはいえません。
- トランザクション応答時間とは、一連の処理に対して結果が返されるまでの時間のことです。
主記憶の競合状態にも影響されますが、入出力待ちなどにも影響されるので、最もよく表しているとはいえません。 - 正しい。
- メモリ使用率の指標のみでは、主記憶の競合が起きているかどうか判断できません。充分な記憶容量があり使用率100%の場合でも、すべてが主記憶に収まっていれば競合状態は発生しません。