基本情報技術者試験は午前80問(四肢択一)、午後は11問中5問に多岐選択式で解答する方式で実施され、午前・午後とも正答率60%以上で合格となります。
基本情報技術者試験の形式と合格基準
1.出題形式・出題数
午前試験と午後試験があり、午前が小問形式・午後が大問形式です。
- 午前問題
- 全部で80問出題され全問に解答します。各分野からほぼ決まった問題数が出題されます。
テクノロジ系が問1〜50までで計50問、マネジメント系が問51〜60で計10問、ストラテジ系が問61〜80までの20問で合計80問構成の試験です。
とにかくテクノロジ系の問題数が全体の6割と多いので、その分深い知識が求められます。 - 午後問題
- 令和2年春期試験から午後の試験形式が一部変更されます。長文形式の問題(一問に設問が複数)が計11問出題され、その中から5問に解答します。
午後問題の出題分野と出題数は以下の通りです。

整理すると次のようになります。
- 問1:情報セキュリティ、問6:データ構造とアルゴリズムは必ず解答
- 問7〜問11のプログラム言語問題(C/Java/Python/アセンブラ/表計算)から1問選んで解答
- 問2〜問5から2問選んで解答
トータルでは11問中5問に解答するという形になります。
2.試験時間
午前は9:30〜12:00まで、午後は13:00〜15:30なので、どちらも150分間です。
3.配点
100点満点の素点方式で採点されます。午前試験は1問につき1.25点、午後試験は問番号によって配点が異なっています。

特筆すべきは、午後のアルゴリズムとプログラム問題が各25点であり、この2つだけで50点の配点となっていることでしょう。基本情報技術者試験を受験する人でもプログラムに苦手意識を持つ人は少なくないため、非常に厳しい配点と言えるでしょう。「プログラミングができなければ合格させないよ」というIPAの思惑を感じます。令和元年秋期試験以前と比較して午後問題の解答数が2問減ったことにより1問当たりの配点が高くなっています。その分、1問当たりの問題のボリュームが増えることになるでしょう。
4.合格基準
合格基準は午前・午後ともに60点以上を得点することです。
※平成20年度以前は、スコア形式で800点満点中600点以上(最低スコアは200)が合格条件でしたが、平成21年度からの新試験制度になったときに素点方式に改定されました。
基本情報技術者試験(令和元年以前)との比較
旧試験形式からの大きな変更点は次の通りです。
- COBOLに替わってPythonが追加された
- 13問中7問解答から11問中5問解答になった
- アルゴリズム・プログラム言語の配点が50点となり、午後問題全体の半分を占めるようになった
平成21年の試験制度変更で、利用者側と開発者側両方をカバーする試験とするためにプログラム言語の選択数が2問から1問になり、表計算が追加されました。これにより一旦はプログラミングのウエイトが減りました。しかし、令和2年春期からの基本情報技術者試験では再度プログラミング比重が高まっています。
基本情報技術者試験は、
- 試験は3つの分野から出題
- 午前はテクノロジ50問、
マネジメント10問,ストラテジ20問 - 試験時間は午前・午後とも150分
- 正答率60%以上で合格