基本情報技術者平成14年春期 午前問70

問70

データベースサーバを利用したクライアントサーバシステムにおいて,クライアントとサーバ間のSQL文の通信負荷が問題となったときの解決策として,適切なものはどれか。
  • インデックスの見直し
  • ストアドプロシージャ機能の利用
  • データベースの再編成
  • 動的SQLの利用

分類

テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの構成

正解

解説

ストアドプロシージャは、よく利用される一連のSQL文からなるデータベース処理手続きをデータベース内に登録しておき、クライアントからCall文により呼び出すことで実行する機能です。

あらかじめデータベース内にある命令を呼び出すだけなのでSQL文を1つずつ送信する必要がなく、最小限の通信で実行することができます。これにより、クライアントとサーバ間の通信量を軽減できます。

「クライアントとサーバ間の通信負荷」が問題になっているので、ネットワーク上でやり取りされるSQL文の量を減らせるストアドプロシージャの活用が有効です。
  • インデックスの見直しは、検索速度の向上や入出力負荷の軽減などデータベースサーバの内部処理の最適化を目的として行われます。通信量には直接関係しません。
  • 正しい。クライアントとサーバの通信負荷を軽減するには、ストアドプロシージャの活用が有効です。
  • 再編成は、データベースの断片化を解消するために、物理的な順序の最適化や空き領域の整理を行う処理です。通信量の低減には寄与しません。
  • 動的SQLは、実行時にSQL文を組み立てることをいいます。毎回新しいSQLを生成してサーバに送ることになるため、通信量は増えます。
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