基本情報技術者平成14年秋期 午前問16

問16

CISCの特徴に関する記述として,適切なものはどれか。
  • 固定小数点命令,10進演算命令などの命令群が用意されている。
  • 命令セットが単純化されているので,ワイヤードロジックでの実現が比較的容易である。
  • 命令長が固定であり,命令デコードの論理が簡単である。
  • メモリ参照命令をロード及びストア命令に限定している。
  • [出題歴]
  • ソフトウェア開発技術者 H13春期 問19

分類

テクノロジ系 » コンピュータ構成要素 » プロセッサ

正解

解説

CISC や RISC は、CPUの内部構造の方式の種類です。
CISC(Complex Instruction Set Computer:複雑命令セットコンピュータ,シスク)
複雑で多機能な命令セットが用意されている設計方法で、x86系(Pentium系)のCPUで採用されている。
命令セットがプログラム言語の要求する機能に近いように設計されているのでコンパイラの負担は小さくなるが、プロセッサの回路が複雑になるため処理速度を上げにくいという特徴がある。
RISC(Reduced Instruction Set Computer:縮小命令セットコンピュータ,リスク)
CPUに与える命令を短く固定長化し、専用の論理回路(ワイヤードロジック:結線論理方式)で高速に実行できるようにした命令セットで、MIPS,PowerPC,SPARCなどのCPUで採用されている。
それぞれの命令を簡略化することによりパイプライン処理の効率を高め、処理能力の向上をはかっている。
選択肢のうち高機能な命令が用意されているという「ア」のみがCISCに関する記述、それ以外はRISCの説明です。
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