トランザクション処理 (全57問中3問目)

No.3

DBMSに実装すべき原子性(atomicity)を説明したものはどれか。
  • 同一データベースに対する同一処理は,何度実行しても結果は同じである。
  • トランザクション完了後にハードウェア障害が発生しても,更新されたデータベースの内容は保証される。
  • トランザクション内の処理は,全てが実行されるか,全てが取り消されるかのいずれかである。
  • 一つのトランザクションの処理結果は,他のトランザクション処理の影響を受けない。
  • [出典]
  • 午前免除試験 R3-1月 問28
  • 応用情報技術者 H27春期 問30と同題

分類

テクノロジ系 » データベース » トランザクション処理

正解

解説

トランザクションの原子性を含むデータベースのトランザクション処理を行う上で必要不可欠とされる4つの性質(Atomicity・Consistency・Isolation・Durability)は、まとめてACID特性と呼ばれます。
各言葉の意味は以下の通りです。
Atomicity : 原子性
トランザクション内の処理がすべて実行されるか、または全く実行されないことを保証する性質。
Consistency : 一貫性
トランザクションによりデータの矛盾が生じないこと。常にデータベースの整合性が保たれていることを保証する性質。
Isolation : 独立性
複数のトランザクションを同時に実行した場合と、順番に実行した場合の結果が等しくなることを保証する性質。一般にロックなどをかけることで直列可能性を保証する。
隔離性と呼ばれる場合もある。
Durability : 永続性
一旦正常終了したトランザクションの結果は、以後システムに障害が発生しても失われないことを保証する性質。
耐久性と呼ばれる場合もある。
各記述をACID特性に当てはめてみると、
  • 一貫性の説明です。
  • 永続性の説明です。
  • 正しい。原子性についての記述です。
  • 独立性の説明です。
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