基本情報技術者平成14年春期 午前問41

問41

リアルタイムシステムにおいて,複数のタスクから並行して呼び出される共用ライブラリのプログラムに要求される性質として,適切なものはどれか。
  • リエントラント
  • リカーシブ
  • リユーザーブル
  • リロケータブル
  • [出題歴]
  • 応用情報技術者 H24秋期 問8
  • 応用情報技術者 H28春期 問7
  • ソフトウェア開発技術者 H17春期 問36

分類

テクノロジ系 » アルゴリズムとプログラミング » プログラミング

正解

解説

プログラム構造がもつ性質には次の4つがあります。
リエントラント(Reentrant:再入可能)
プログラム中の変数を各プロセスごとに用意することで、複数のプロセスから同時に実行されてもそれぞれに正しい値を返すことができる性質
リユーザーブル(Reusable:再使用可能)
プログラムの主記憶へのロードを初回実行時のみ行い、以後は再ロードせずに繰り返し利用できる性質
リカーシブ(Recursive:再帰可能)
プログラム中において自分自身を呼び出すことが可能な性質
リロケータブル(Relocatable:再配置可能)
プログラムを主記憶上のどの位置においても処理が可能な性質
共用ライブラリは、1つのプログラムを複数のプロセスが共用する前提で作られます。特にリアルタイムシステムにおいては、他のプロセスがライブラリを解放するのを待つようでは処理が遅延し、システムとして致命的となるため「リエントラント」なプログラムであることが求められます。
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