基本情報技術者令和2年免除 問54

問54

あるシステムの設計から結合テストまでの作業について,開発工程ごとの見積工数を表1に,開発工程ごとの上級技術者と初級技術者の要員割当てを表2に示す。上級技術者は,初級技術者に比べて,プログラム作成・単体テストにおいて2倍の生産性を有する。表1の見積工数は,上級技術者の生産性を基に算出している。
 全ての開発工程に対して,上級技術者を1人追加して割り当てると,この作業に要する期間は何か月短縮できるか。ここで,開発工程の期間は重複させないものとし,要員全員が1カ月当たり1人月の工数を投入するものとする。
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  • [出典]
  • 午前免除試験 R2-1月 問54
  • プロジェクトマネージャ H31春期 問8と同題

分類

マネジメント系 » プロジェクトマネジメント » プロジェクトの時間

正解

解説

追加要員を加える前と後で、各工程ごとに作業完了に要する期間を求めて比較します。「表1の見積工数は,上級技術者の生産性を基にしている」及びプログラム作成・単体テスト工程において「上級技術者は、初級技術者の2倍の生産性である」という条件があるので、プログラム作成・単体テスト工程だけは初級技術者の1人を0.5人として計算します。

[要員追加前]
設計…6人月÷2人=3か月
プログラム作成・単体テスト…12人月÷{2人+(2人×0.5)}=12人月÷3人=4か月
結合テスト…12人月÷2人=6か月

要員の追加前は「3+4+6=13か月」の開発期間です。

[上級技術者1人追加後]
設計…6人月÷3人=2か月
プログラム作成・単体テスト…12人月÷{3人+(2人×0.5)}=12人月÷4人=3か月
結合テスト…12人月÷3人=4か月

要員の追加後は「2+3+4=9カ月」の開発期間です。

したがって、各工程に上級技術者を1人追加することで短縮できる期間は、

 13カ月−9カ月=4カ月

になります。
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