基本情報技術者平成28年秋期 午前問30

問30

トランザクションTはチェックポイント取得後に完了したが,その後にシステム障害が発生した。データベースをトランザクションTの終了直後の状態に戻すために用いられる復旧技法はどれか。ここで,チェックポイントの他に,トランザクションログを利用する。
  • 2相ロック
  • シャドウページ
  • ロールバック
  • ロールフォワード

分類 :

テクノロジ系 » データベース » トランザクション処理

正解 :

解説 :

データベースは更新処理のたびに、そのデータの更新前の値と更新後の値をトランザクションログとして記録しています。トランザクションTの終了直後の状態に戻すためには、一度チェックポイントの状態に戻した後に、トランザクションログを利用して更新の内容を反映させていきます。

このログファイルを用いて障害で失われた更新内容をデータベースに反映させていく処理をロールフォワード(前進復帰)と言います。
  • 2相ロック方式は、ロックを取得する段階(成長相)と解除する段階(縮退相)の2つのフェーズを明確に区別したロック方式です。トランザクションで読書きが必要となるたびに都度ロックをかけていき、全てのロックを取得した後にまとめて解除する、というルールでロックの取得と解除を行います。
  • シャドウページ法は、ログを使わないトランザクションの障害回復手法です。
  • ロールバックは、トランザクションの途中、プログラムのバグなどでアプリケーションから の応答がなくなったり強制終了した場合に、更新前ジャーナル(ログ)を用いて データベースをトランザクション開始直前の状態に戻す処理です。
  • 正しい。ロールフォワードは、データベースシステムに障害が起こったときに、更新後ログを用いて今まで処理したトランザクションを再現しシステム障害直前までデータベース情報を復帰させることをいいます。
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