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基本情報技術者平成24年秋期 午前問54
問54
データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。このとき,データベースのバックアップ又は復旧に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ジャーナル情報からの復旧処理時間が平均して約2倍になる。
- フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約2倍になる。
- フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる。
- フルバックアップ取得の平均実行時間が約2倍になる。
- [出題歴]
- 応用情報技術者 H22春期 問56
- 応用情報技術者 H26春期 問56
- ソフトウェア開発技術者 H15春期 問60
- ソフトウェア開発技術者 H17春期 問49
分類
マネジメント系 » サービスマネジメント » サービスの運用
正解
ア
解説
バックアップを使用した復旧処理では、直前のフルバックアップを正常な記憶媒体にロードした後、ジャーナル情報(トランザクションログ)を用いたロールフォワード(前進復帰)を行うことにより、データベースを障害発生直前の状態まで回復させます。前回のフルバックアップ後にコミットされたトランザクションは、ジャーナル情報をもとに復元を行うので、フルバックアップの間隔が長いほど復元を要するトランザクション数も多くなります。
例えば、フルバックアップの間隔が1週間であるとき、障害がランダムな時期に発生すると仮定すれば、平均して半週分のトランザクションがロールフォワードの対象となります。これに対して、フルバックアップの間隔が2週間に延びると、平均して1週間分のトランザクションがロールフォワードの対象となります。このように、フルバックアップ取得の時間間隔が2倍になると、ロールフォワードを行うべきジャーナル情報が平均して約2倍に増加し、ロールフォワードに要する時間も平均して約2倍となります。
したがって正しい記述は「ア」です。
その他の記述ですが、フルバックアップを実施する時間間隔が2倍になってもバックアップ対象のデータ量は変わらないため、いずれも変化しません。
例えば、フルバックアップの間隔が1週間であるとき、障害がランダムな時期に発生すると仮定すれば、平均して半週分のトランザクションがロールフォワードの対象となります。これに対して、フルバックアップの間隔が2週間に延びると、平均して1週間分のトランザクションがロールフォワードの対象となります。このように、フルバックアップ取得の時間間隔が2倍になると、ロールフォワードを行うべきジャーナル情報が平均して約2倍に増加し、ロールフォワードに要する時間も平均して約2倍となります。
したがって正しい記述は「ア」です。
その他の記述ですが、フルバックアップを実施する時間間隔が2倍になってもバックアップ対象のデータ量は変わらないため、いずれも変化しません。