基本情報技術者平成23年特別 午前問51

問51

ファストトラッキング技法を用いてスケジュールの短縮を行う。当初の計画は図1のとおりである。作業Eを作業E1,E2,E3に分けて,図2のように計画を変更すると,スケジュールは全体で何日短縮できるか。
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  • [出題歴]
  • 応用情報技術者 R3春期 問53
  • 応用情報技術者 R5秋期 問53
  • 応用情報技術者 H28春期 問53

分類

マネジメント系 » プロジェクトマネジメント » プロジェクトの時間

正解

解説

この設問の変更例のように、開始当初の計画では直列に並んでいた作業を同時並行的に行い期間短縮を図る方法をファストトラッキングといいます。ただし、本来は順番通りになされるべきであった作業を並行して行うことになるので、順序や前後関係がより複雑になるなどの弊害もあります。

単純なアローダイアグラムなので、それぞれのパスの日数計算は省きます。
図1では「A→B→E→H→I」がクリティカルパスとなり、全体の最短完了日数は以下のようにパス上の作業日数の合計です。

 5+8+9+4+2=28(日)

図2では、図1でクリティカルパスにあった作業E(9日)がファストトラッキング技法によって分割され、E2(4日)→E3(2日)の6日に短縮されています。このまま最短完了日数が3日短縮といいたいところですが、作業Eが短縮されたことによってクリティカルパスが「A→B→D→G」に移り、最短完了日数も以下のように変わります。

 5+8+7+7=27(日)
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したがって、図2のにようにファストトラッキングを適用した場合、全体のスケジュールは、図1の当初計画より1日だけ短縮されます。
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