基本情報技術者平成13年秋期 午前問33

問33

フラグメンテーションに関する記述のうち,適切なものはどれか。
  • 可変長ブロックのメモリプール管理方式では,いろいろな大きさのメモリ領域の獲得や返却を行ってもフラグメンテーションは発生しない。
  • 固定長ブロックのメモリプール管理方式では,可変長ブロックのメモリプール管理方式よりもメモリ領域の獲得と返却を速く行えるが,フラグメンテーションが発生しやすい。
  • フラグメンテーションの発生によって,合計としては十分な空きメモリ領域があるのに,必要とするメモリ領域を獲得できなくなることがある。
  • メモリ領域の獲得と返却の頻度が高いシステムでは,メモリ領域返却のたびにガーベジコレクションを行う必要がある。
  • [出題歴]
  • 応用情報技術者 R4春期 問18

分類

テクノロジ系 » ソフトウェア » オペレーティングシステム

正解

解説

フラグメンテーションとは、記憶領域の断片化のことで、主記憶や補助記憶装置の記憶領域内に小さな未使用領域が不連続に存在する状態のことです。フラグメンテーションが発生すると、合計としては十分な記憶領域があるにもかかわらず、必要とする連続した記憶領域を確保できなくなってしまいます。この状態になるとファイルやデータを分割して記録しなければならなくなり、アクセス効率が低下します。フラグメンテーションは、記憶領域を可変長で区画してプログラムに割り当てる可変長方式で発生します。
  • 可変長方式では、様々なサイズのメモリ領域の確保と解放を繰り返すので、記憶領域の断片化(フラグメンテーション)が生じます。
  • 固定長方式では、割り当てる区画の大きさが決まっていてメモリ領域の確保と解放を繰り返しても細切れになる領域が生じる余地がないため、フラグメンテーションは発生しません。
  • 正しい。フラグメンテーションが発生すると、連続した未使用領域が確保しにくくなります。
  • ガーベジコレクションは、プログラムが確保したメモリ領域のうち、不要になった領域を自動で解放し再使用可能にすることです。解放された領域は一つにまとめられます。フラグメンテーションを解消するには、ガーベジコレクション、メモリコンパクション、デフラグメンテーションなどを実行することになりますが、これらの処理には時間がかかるので毎回行うことは不適切です。
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