基本情報技術者令和7年[科目B]問5 理論度数を求める関数

基本情報技術者令和7年 [科目B]問5

問5

　次の記述中のaとbに入れる正しい答えの組合せを，解答群の中から選べ。ここで，配列の要素番号は1から始まる。

　予防接種の病気Xに対する予防効果を調査するために集めたデータの集計結果を基に，病気Xにかかるかどうかが，予防接種の有無に影響されないと仮定した場合の人数を計算する。この人数を理論度数という。表1に集計結果の例を示し，表2に表1を基に計算した理論度数を示す。
　関数 f は，引数 data で受け取った集計結果を基に計算した理論度数を返す。引数と戻り値は二次元配列で，その行が表の行，その列が表の列に対応する。

〔プログラム〕

分類

アルゴリズムとプログラミング » プログラミングの諸分野への適用

正解

オ

解説

引数 data は二次元配列であり、行が表の行、列が表の列に対応するとあるので、表1の集計結果は以下の二次元配列として表現されます。

data = {
{82, 6}, //1行目
{58, 8} //2行目
}

表の各セルに入る値は、rを行番号、cを列番号として以下の式で求めることができます。

(dataの行番号rの要素の和)×(dataの列番号cの要素の和)÷t
t = dataの要素の和

〔aについて〕
空欄aは1行1列に位置しますから、次のように計算できます。

dataの行番号1の要素の和：82 + 6 = 88
dataの列番号1の要素の和：82 + 58 = 140
t：82 + 6 + 58 + 8 = 154
(88 × 140) ÷ 154 = 80

よって、空欄aには「80」が当てはまります。

〔bについて〕
空欄bは2行2列に位置しますから、次のように計算できます。

dataの行番号2の要素の和：58 + 8 = 66
dataの列番号2の要素の和：6 + 8 = 14
t：154
(66 × 14) ÷ 154 = 6

よって、空欄bには「6」が当てはまります。

したがって、a=80、b=6 となる「オ」の組合せが正解となります。