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オリジナル模擬試験2 問54
問54
PMBOKにおいて,マイナスのリスクに対する戦略として用いられる "リスク転嫁" の説明はどれか。
- リスクの影響が及ばない代替策を実行する。
- リスクの影響や責任の一部または全部を第三者に移す。
- リスクの発生確率や影響度を許容可能なレベルに抑えるための対応策を実行する。
- リスクへの具体的な対応策は事前に設定せず,リスクが発生した時点で対処するために費用や時間の余裕をもっておく。
分類
マネジメント系 » プロジェクトマネジメント » プロジェクトのリスク
正解
イ
解説
PMBOKにおいてリスクマネジメントとは「プロジェクトのリスクを識別し、分析し、リスクに対応するための系統的なプロセスで、プロジェクトの目標に対してプラスに働く事象には、それが起こる確率とその発生結果が最大となるように、マイナスに働く事象については、逆に最小となるようにすること」とされています。
プロジェクトにマイナスの影響を与えるリスクに対して、「回避」「転嫁」「軽減」「受容」の4つの戦略があります。
プロジェクトにマイナスの影響を与えるリスクに対して、「回避」「転嫁」「軽減」「受容」の4つの戦略があります。
- 回避(かいひ)
- リスクそのものを取り除いたり、プロジェクトに影響がないようにスコープや目標を縮小・変更する方策。
- 転嫁(てんか)
- リスクによるマイナスの影響を第三者へ移転すること。リスクのある業務や作業のアウトソーシングを行ったり、損害保険をかけたりすることでリスクの影響を自社から他社に移転する対応策。
- 軽減(けいげん)
- リスクの影響範囲を狭くしたり、発生確率を低減するような方策。
- 受容(じゅよう)
- リスクが現実化した時の影響が許容可能な範囲内であるときやリスクの除去が困難である場合に、特段対策をせずにそのままにしておくこと。対策費用が予想される損失金額を上回っているときなどに採られる方策。
- 「回避」です。
- 正しい。「転嫁」です。
- 「軽減」です。
- 「受容」です。