基本情報技術者平成18年秋期 午前問27

問27

仮想記憶システムにおいて,ページ置換えアルゴリズムとしてFIFOを採用して,仮想ページ参照列1,4,2,4,1,3を3ページ枠の実記憶に割り当てて処理を行った。表の割当てステップ"3"までは,仮想ページ参照列中の最初の1,4,2をそれぞれ実記憶に割り当てた直後の実記憶ページの状態を示している。残りをすべて参照した直後の実記憶の状態を示す太枠部分に該当するものはどれか。
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  • [出題歴]
  • 応用情報技術者 R5春期 問17

分類

テクノロジ系 » ソフトウェア » オペレーティングシステム

正解

解説

FIFOは、First In First Outの略で、早く入力されたデータから順に出力する「先入れ先出し」のことです。ページ置換えアルゴリズムとしてFIFOを採用する場合、ページインしてから最も時間が経過しているページが置換え対象として選択されます。

設問の表では、最初の3つ(1,4,2)を割り当てたところまでは終わっているので、4つ目以降の割当てを考えていきます。

【ステップ4:ページ4】
ページ4は実記憶上に存在しているので、ページの入替えは発生しません。
142

【ステップ5:ページ1】
ページ1は実記憶上に存在しているので、ページの入替えは発生しません。
142

【ステップ6:ページ3】
ページ3は実記憶上に存在しないのでページの入替えが発生します。FIFOにより置換え対象として選択されるのは、ロードされているページ1,4,2のうち最も早くページインしたページ1となります。よって、ページ1をページアウトし、ページ3をページインする処理が行われます。
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したがって、割当てステップ6が終了した後の実記憶の状態は「ウ」になります。
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