基本情報技術者令和2年免除 問51

問51

システム開発のプロジェクトにおいて,EVMを活用したパフォーマンス管理をしている。開発途中のある時点でEV−PVの値が負であるとき,どのような状況を示しているか。
  • スケジュール効率が,計画より良い。
  • プロジェクトの完了が,計画より遅くなる。
  • プロジェクトの進捗が,計画より遅れている。
  • プロジェクトの進捗が,計画より進んでいる。
  • [出典]
  • 午前免除試験 R2-12月 問51
  • 応用情報技術者 H24春期 問52と同題

分類

マネジメント系 » プロジェクトマネジメント » プロジェクトの時間

正解

解説

EVM(Earned Value Management)は、プロジェクトにおける作業を金銭の価値に置き換えて定量的に実績管理をする進捗管理手法です。
EVMではPV,EV,ACの3つの指標を用いて管理するのが特徴です。
PV(Planned Value)
プロジェクト開始当初、現時点までに計画されていた作業に対する予算
EV(Earned Value)
現時点までに完了した作業に割り当てられていた予算
AC(Actual Cost)
現時点までに完了した作業に対して実際に投入した総コスト
各指標を比較して、EV−ACがマイナス値であれば完了済み作業に対する予算よりも投入コストが多いのでコスト超過、EV−PVがマイナス値であれば完了済み作業に対する予算が当初の予算よりも少ないので進捗遅れ、と判断することができます。
  • スケジュール効率(SPI)は、EV/PVで求めることができます。SPIは1より小さいのでスケジュール効率は計画よりも悪いと判断できます。
  • 現時点での進捗遅れがプロジェクト完了にどの程度影響するかまでは判断できません。
  • 正しい。EV−PVの値が負なので計画よりも進捗に遅れが生じていることがわかります。
  • プロジェクトの進捗が計画より進んでいる場合はEV−PVの値が正になります。
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