平成30年春期試験問題 午前問14

コンピュータを2台用意しておき,現用系が故障したときは,現用系と同一のオンライン処理プログラムをあらかじめ起動して待機している待機系のコンピュータに速やかに切り替えて,処理を続行するシステムはどれか。

  • コールドスタンバイシステム
  • ホットスタンバイシステム
  • マルチプロセッサシステム
  • マルチユーザーシステム
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分野 :テクノロジ系
中分類:システム構成要素
小分類:システムの構成
解説
冗長構成のシステムが予備系に切り替える方式は、予備系システムの待ち状態によってホットスタンバイ、ウォームスタンバイ、コールドスタンバイに分類することができます。復旧に要する時間が短い順に、ホット⇒ウォーム⇒コールドです。
ホットスタンバイ(即時復旧・高速復旧)
予備系にも主系と同じシステムを起動し、データを同期をしておくことで、障害発生時に即座に予備系に切り替えることができる方式。場所・機材・データの3つの用意が必要となる
ウォームスタンバイ(中間的復旧)
予備系の機材を用意してシステムの設定を済ませ、電源をONにしておくが、業務システムは起動せずに待機させておく方式。場所・機材の用意が必要となる
コールドスタンバイ(段階的復旧)
復旧用に場所だけを用意しておき、非常時には予備系の機材を持ち込んでシステムを再開する方式
設問中の「オンライン処理プログラムをあらかじめ起動して待機」という部分からホットスタンバイシステムとわかります。よって正解は「イ」です。
  • 「あらかじめ起動して待機している」という記述からコールドスタンバイではないことがわかります。
  • 正しい。
  • マルチプロセッサシステムとは、複数台のプロセッサを並列に動作させることによって処理能力の向上を図ることを目的としたシステム構成です。一般的に耐障害性とは関係ありません。
  • マルチユーザーシステムは、複数の利用者が同時に利用できるように設計されたシステムです。

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