平成14年秋期試験問題 午前問31

午前試験免除制度対応!基本情報技術者試験のeラーニング【独習ゼミ】
図はマルチタスクで動作するコンピュータにおけるタスク(プロセス)の状態遷移を表したものである。実行状態から実行可能状態への遷移が起こる場合はどれか。
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  • 自分より優先順位の高いタスクが実行可能状態となった。
  • ジョブスケジューラーによってタスクが生成された。
  • 入出力オペレーションが完了した。
  • 入出力オペレーションを要求した。
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分野:テクノロジ系
中分類:ソフトウェア
小分類:オペレーティングシステム
解説
タスクは、生成されてから消滅するまでに次の3つの状態のいずれかをとります。
実行可能状態(Ready)
いつでも実行可能な状態にあり,CPU使用権が割り当てられるのを待っている状態。
実行状態(Run)
CPU使用権が与えられ、タスクを実行している状態。
待ち状態(Wait)
入出力の完了や、他のタスクとの同期のためにすぐにはタスクの実行ができない状態。
  • 正しい。優先度の高いタスクにCPU使用権が移るため、CPU使用権を失ったタスクは実行可能状態に遷移します。
  • 新たに生成されたタスクは、実行可能状態タスクの待ち行列の最後尾に配置されます。優先度が現在実行中のタスクより低ければ、影響を与えることはありません。
  • 通常、入出力要求を行ってるタスクは待ち状態をとります。この場合待ち状態から(実行可能状態を経て)実行状態に遷移することになります。
  • 入出力の完了を待つため、タスクは実行状態から待ち状態に遷移します。
CPU使用権が与えられ実行可能状態から実行状態に移ることをディスパッチ、逆にCPU使用権を失い、実行状態から実行可能状態に移ることをプリエンプションといいます。

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