平成16年春期試験問題 午前問56

ウォーターフォール型のソフトウェア開発において,運用テストで発見された誤りの修復に要するコストに関する記述として,最も適切なものはどれか。

  • 外部設計及び内部設計の誤りは,プログラムだけでなく,マニュアルなどにも影響を与えるので,コーディングの誤りに比べて修復コストは高い。
  • コーディングの誤りは,修復のための作業範囲がその後の全行程に及ぶので,要求定義の誤りに比べて修復コストは高い。
  • テストケースの誤りは,テストケースの修正とテストのやり直しだけでは済まされないことが多いので,外部設計及び内部設計の誤りに比べて修復コストは高い。
  • 要求定義の誤りは,設計レビューによってほとんど除去できるので,もし発見されても,コーディングの誤りに比べて修復コストは低い。
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分野 :テクノロジ系
中分類:ソフトウェア開発管理技術
小分類:開発プロセス・手法
解説
ウォーターフォールモデルは、最初に開発全体の計画とスケジュールを決めた上で、要求定義・設計・実装・テスト・運用といった各工程を一つずつ完了させながら、順番に開発を進める手法です。滝の水が上から下へ流れるように、工程を逐次的に進める点が特徴です。
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ウォーターフォールモデルでは、基本的に前工程に問題がないことを前提とし工程の後戻りを想定していない開発モデルであるため、上流工程での誤りを発見する手順が組み込まれていません。このような事情から上流工程での誤りは、下流工程にいくに連れてより大きなものになっていってしまいます。このため、ウォーターフォールモデルでは、下流工程へ行けば行くほど上流工程での誤りの影響が大きくなり、修正のためのコストが高くなる傾向にあると言えます。
  • 正しい。ウォーターフォールモデルでは、前工程で発生した誤りであればあるほど、修正コストも高くなります。
  • コーディングの誤りであれば前工程の設計工程への影響はありませんが、要求定義の誤りはその後の全工程に影響するので、修復コストは要求定義での誤りの方が高くなります。
  • テストケースの作成は、外部設計、内部設計よりも下流工程です。したがって比較した場合、修復コストは低くなります。
  • 「イ」と同様の理由で誤りです。

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