平成16年春期試験問題 午前問23

午前試験免除制度対応!基本情報技術者試験のeラーニング【独習ゼミ】
RAIDに関する記述のうち,適切なものはどれか。

  • 1台のディスク装置で,ソフトウェアによって,磁気ディスクの信頼性の向上を図っている。
  • ストライピングの技術を利用して,アクセスの高速化を図っている。
  • ディスクキャッシュの技術を利用して,磁気ディスクの信頼性の向上を図っている。
  • ミラーリングの技術を利用して,アクセスの高速化を図っている。
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分野:テクノロジ系
中分類:システム構成要素
小分類:システムの構成
解説
RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks,レイド)は、複数台のディスク装置を組み合わせ、1つの仮想的なディスクとして扱うことで信頼性や性能を向上させる技術です。

RAIDには、次のような6つのレベルがある。
RAID 0(ストライピング)
複数のディスクに分散してデータを書き込むことで、アクセス性能を向上させる。
RAID 1(ミラーリング)
同じデータを2台のディスクに書き込むことで、信頼性を向上させる。実質記憶容量は50%となるので記憶効率は悪い。
RAID 2
データにエラー訂正用のハミング符号を付加したものをストライピングで書き込む。
RAID 3
データのエラー訂正用にパリティビットを使用し、一つのディスクをエラー訂正符号の書き込み専用とする。
RAID 4
RAID3とほぼ同じ。RAID 3でビット/バイト単位だったストライピングをブロック単位で行う。
RAID 5
情報データとともにパリティビットも各ディスクに分散して書き込む方式。信頼性,アクセス性能が共に向上する。
  • RAIDは複数のディスク装置を組合わせる技術です。
  • 正しい。ストライピング(RAID 0)では、複数のディスクにデータを分散して記録し、データを並列に読書きすることでアクセス効率を高めます。
  • ディスクキャッシュを用いる目的は、信頼性向上ではなくアクセスの高速化です。
  • ミラーリング(RAID 1)は、2台以上のディスクに同じデータを書き込むことで耐障害性や信頼性を高める方式です。アクセスの高速化はされません。

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