平成14年春期試験問題 午前問63
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解説
MPEG(Moving Picture Experts Group,エムペグ)は、カラー動画像の圧縮方式の規格を担当したISOの委員会、およびその圧縮フォーマットの総称で、主な規格に次のようなものがあります。
- MPEG-1
- 1.5Mビット/秒程度の圧縮方式であり、主にCD-ROMなどの蓄積型メディアを対象にしたもの。CD-ROMに1時間程度の動画を記録することを目的に設計された方式
- MPEG-2
- 数M~数十Mビット/秒という広い範囲の圧縮方式であり、蓄積型メディア、放送、通信で共通に利用できる汎用の方式。放送やHDTVを想定した規格であり、さまざまなメディアでの利用を想定して複数の解像度、圧縮率がある。DVD-Videoの映像記録に採用されている
- MPEG-3
- 60Mビット/秒を超える圧縮方式であり、主に高品質なテレビ放送を対象したもの。元々HDTVを想定した規格として策定される予定だったが、MPEG-2と基本技術が同じであるためMPEG-2に統合された
- MPEG-4
- MPEGを低ビットレートでの使用にまで用途を拡大することを目標として策定された規格。数十k~数百kビット/秒という低ビットレートの圧縮方式であり、携帯電子機器などへの利用を対象にしている。動画・音声全般を扱う多様なマルチメディア符号化フォーマットを規定しており、PCで動画を扱う際によく使われるDivXやXvidはMPEG-4 Visual(Video)の技術を利用したものである
- MPEG-7
- MPEG-1,2,4とは異なり、動画データのエンコードが目的ではなく、XMLをベースとしたメタデータ記述によるマルチメディアデータの高速な内容検索を目的とした国際標準化規格
- JPEGは、非可逆圧縮方式の画像フォーマットでフルカラーである写真などの保存フォーマットとして利用されています。国際規格でありITU-T勧告T.81、ISO/IEC 10918-1:1994、JIS X 4301として標準化されています。
- 正しい。動画像圧縮符号化方式の国際規格です。
- National Television System Committeeの略。カラーテレビとそのテレビジョン放送方式の規格です。
- PCMとは、Pulse Code Modulationの略で、パルス符号変調のことです。
音声などのアナログ信号をデジタル化するための手法の1つで、「標本化」「量子化」「符号化」と3段階の工程を経て、アナログ信号をデジタルデータ化します。
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