令和7年試験問題 [科目A]問11
問11解説へ
E-Rモデルにおけるエンティティの特徴はどれか。
- エンティティとインスタンスとは,1対1の対応関係をとる。
- エンティティとなり得るものは,物的に実現するものである。
- エンティティは,特性を表すための属性(アトリビュート)をもつ。
- 異なった種類のエンティティ間の関係は,主として状態遷移として表現される。
正解 ウ問題へ
広告
解説
- エンティティは「型」であり、インスタンスはその型を基にした「実体」です。「顧客」というエンティティがあった場合、以下のように具体的な値を当てはめた多数のインスタンスが生成されます。
- {顧客ID: C001, 名前: 田中太郎", 生年月日: 1985-03-21}
- {顧客ID: C002, 名前: 佐藤花子", 生年月日: 1992-07-15}
- {顧客ID: C003, 名前: 鈴木一郎", 生年月日: 1978-11-30}
- E-Rモデルでは管理したい情報をエンティティとします。人や物などの物理的な存在だけではなく、概念・出来事・役割などの非物質的な存在もエンティティとすることができます。非物質的なエンティティの具体例としては、受注、売上、キャンペーン、発送などが挙げられます。
- 正しい。エンティティは、その実体の特性や状態を示す属性(アトリビュート)を1つ以上持ちます。顧客情報における「顧客ID」や「名前」「住所」などが属性となります。
- E-Rモデルは、日本語で「実体-関連モデル」と訳され、エンティティ間の静的な関連構造を表現するためのモデルです。エンティティ間の関係は関連(リレーションシップ)として示され、多重度(例:1対多、多対多)などを表現します。状態遷移など動的な振る舞いを表現するものではありません。
広告