令和2年免除試験問題 問53
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図のアローダイアグラムから読み取れることとして,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日を1日目とする。
- 作業Cを最も早く開始できるのは6日目である。
- 作業Dはクリティカルパス上の作業である。
- 作業Eの総余裕日数は30日である。
- 作業Fを最も遅く開始できるのは11日目である。
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解説
まず、アローダイアグラム上の全ての経路を検証して、クリティカルパスとプロジェクト全体の最短所要日数を求めておきましょう。※ダミー作業は作業日数0日として計算します。
- [A→C→G→H]
- 5+20+20+10=55日
- [A→D→H]
- 5+30+10=45日
- [A→E→(右のダミー)→H]
- 5+10+0+10=25日
- [B→(左のダミー)→C→G→H]
- 10+0+20+20+10=60日
- [B→(左のダミー)→D→H]
- 10+0+30+10=50日
- [B→(左のダミー)→E→(右のダミー)→H]
- 10+0+10+0+10=30日
- [B→F→(右のダミー)→H]
- 10+10+0+10=30日
- 作業Cの先行作業は作業Aと作業Bです。作業Bが完了するのに10日を要するので、作業Cを最も早く開始できるのは11日目になります。
- 作業Dはクリティカルパス上の作業でありません。
- 正しい。最短完了日数が60日なので、完了前に行われる作業H(10日)はプロジェクト開始から51日目までには作業を開始しなくてはなりません。作業Hの開始条件には作業Eの完了も含まれるので、作業Eは開始から50日目までに完了していればクリティカルパスに影響を与えないことがわかります。
作業Eを最も早く開始できるのは、
A(5日)とB(10日)の両方が完了した翌日=11日目
クリティカルパスに影響を与えず、作業Eを最も遅く開始する場合は、
51日目-E(10日)=41日目
余裕日数はこの両方の差なので、
41-11=30日
になります。 - 「ウ」の作業Eと同様の考え方で、作業Fを最も遅く開始できるのは41日目になります(最遅開始日)。記述にある11日目は作業Fの最早開始日です。
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