マルチメディア技術(全35問中21問目)

午前試験免除制度対応!基本情報技術者試験のeラーニング【独習ゼミ】
ビットマップフォントよりも,アウトラインフォントの利用が適しているケースはどれか。

出典:平成22年春期 問27

  • 英数字だけでなく,漢字も表示する。
  • 各文字の幅を一定にして表示する。
  • 画面上にできるだけ高速に表示する。
  • 任意の倍率で文字を拡大して表示する。
正解 問題へ
分野:テクノロジ系
中分類:情報メディア
小分類:マルチメディア技術
解説
ビットマップフォントとアウトラインフォントは以下の特徴を持っています。
ビットマップフォント
文字をドット(点)の集合で表現したフォント形式。
[メリット]
描画速度が速い
[デメリット]
拡大・縮小を行った際に輪郭がギザギザに見える「ジャギー」という現象が発生する
アウトラインフォント
文字を基準となる座標とそれらを結ぶ線の輪郭線情報として表現するフォントで、現在、一般的に使用されている方式。
[メリット]
いくら拡大しても輪郭線がギザギザにならないため、どのような解像度でも対応できる
[デメリット]
表示や印刷の度に輪郭を計算しなくてはならないため、描画処理に時間が掛かる
  • 漢字は細かい部分が多く、アウトラインフォントで小さく縮小すると、その部分がつぶれて読みにくくなってしまうため小さい文字では今でもビットマップフォントが使用されることがあります。
  • 文字幅が一定であるかどうかはプロポーショナルフォントと等幅フォントによる違いであり、ビットマップフォント・アウトラインフォントとは無関係です。どちらのフォント形式でも等幅フォントを用いることで各文字の幅を一定にすることができます。
  • アウトラインフォントは、画面に出力される際に、解像度に合わせてビットマップ状に塗りつぶすラスターライズ処理が必要になるので、ビットマップフォントに比べて描画速度は低速になります。
  • 正しい。アウトラインフォントは、文字の輪郭線の形状を、関数曲線の情報として持つので、拡大縮小しても、ビットマップフォントのように字形に影響がないのが特徴です。

この問題の出題歴


Pagetop