オペレーティングシステム (全106問中7問目)

No.7

図の送信タスクから受信タスクにT秒間連続してデータを送信する。1秒当たりの送信量をS,1秒当たりの受信量をRとしたとき,バッファがオーバーフローしないバッファサイズLを表す関係式として適切なものはどれか。ここで,受信タスクよりも送信タスクの方が転送速度は速く,次の転送開始までの時間間隔は十分にあるものとする。
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  • L<(R−S)×T
  • L<(S−R)×T
  • L≧(R−S)×T
  • L≧(S−R)×T
  • [出題歴]
  • 基本情報技術者 H29春期 問17

分類

テクノロジ系 » ソフトウェア » オペレーティングシステム

正解

解説

受信タスクの転送速度より送信タスクの転送速度が速いということは、バッファが送出するデータ量よりも受け取るデータ量が多いということです。この状態だとバッファが抱えるデータ量が少しずつ増えていくことになり、やがてバッファの容量からあふれ(オーバーフロー)が生じる可能性があります。

仮に、送信が100バイト/秒、受信が80バイト/秒の速度であったとすると、1秒当たり20バイトがバッファに溜まることになります。この20バイトは、送信タスクからの受信量(S)から受信タスクへの送信量(R)を引いたデータ量、すなわち「S−R」の式で表すことができます。さらに「S−R」が1秒当たりの滞留量なので、T秒間の連続送信中にバッファに溜まる最大データ量は「(S−R)×T」の式で表すことができます。

オーバーフローを防ぐためには、バッファサイズ(L)にはこの数値以上を設定する必要があります。よって、Lが最大滞留量「(S−R)×T」以上であることを示す「L≧(S−R)×T」が適切な関係式とわかります。
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