システムの評価指標 (全75問中54問目)

No.54

図のように,1台のサーバ,3台のクライアント及び2台のプリンターがLANで接続されている。このシステムはクライアントからの指示に基づいて,サーバにあるデータをプリンターに出力する。各装置の稼働率が表のとおりであるならば,このシステムの稼働率を表す計算式はどれか。ここで,クライアントは3台のうち1台でも稼働していれば正常とみなし,プリンターは2台のうちどちらかが稼働していれば正常とみなす。
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  • ab3c2
  • a(1−b3)(1−c2)
  • a(1−b)3(1−c)2
  • a(1−(1−b)3)(1−(1−c)2)
  • [出題歴]
  • 基本情報技術者 H28春期 問14
  • 基本情報技術者 H31春期 問14

分類

テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの評価指標

正解

解説

複数機器で構成されているシステムの全体を計算するには、直列接続の稼働率および並列接続の稼働率を求める公式を使います。
直列接続の稼働率
稼働率がR1、R2である2つの機器があり、両方が稼働していなければシステムが停止してしまう場合の稼働率
 R1×R2
並列接続の稼働率
稼働率がR1、R2である2つの機器があり、少なくとも一つが稼働していればシステムの稼働が継続する場合の稼働率
 1−(1−R1)(1−R2)
設問のシステム構成を整理すると、最低限サーバ・クライアント・プリンターの各1台が稼働していれば、システムとしての稼働を続けられることがわかります。この様子を直列・並列が直感的にわかるように単純化して図解にすると次のようになります。
32a.gif/image-size:392×167
並列部分であるクライアント3台部分の稼働率は、
 
 1−(1−b)(1−b)(1−b)=1−(1−b)3

同様に並列部分であるプリンター2台部分の稼働率は、

 1−(1−c)(1−c)=1−(1−c)2

サーバ・クライアント・プリンターのそれぞれの部分は直列接続になるので、システム全体としての稼働率は、

 a×(1−(1−b)3)×(1−(1−c)2)
=a(1−(1−b)3)(1−(1−c)2)

したがって「エ」の式が適切です。
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