平成16年春期試験問題 午前問57

午前試験免除制度対応!基本情報技術者試験のeラーニング【独習ゼミ】
データのバックアップ方法に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。

  • 業務処理がバックアップ処理と重なると正常にバックアップされない可能性があるので,両方の処理が重ならないようにスケジュールを立てた方がよい。
  • バックアップ作業時間を短くするためには,同一記憶媒体内に別のファイル名にしたバックアップデータを置いた方がよい。
  • バックアップデータからの復旧時間を短くするためには,差分バックアップを採用した方がよい。
  • バックアップ用媒体は,ランダムアクセスが可能な媒体にした方がよい。
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分野:マネジメント系
中分類:サービスマネジメント
小分類:サービスの運用
解説
  • 正しい。業務に影響が出てしまうのであれば、バックアップを業務時間外に実施するのが適切な運用です。
  • 同じ記憶媒体にバックアップを保存してしまうと媒体障害の場合に復旧できないので不適切です。
  • 差分バックアップ方式における復旧手順は、まずフルバックアップを適用し、その後に時系列に沿って各差分を適用していく流れになります。したがって復旧時間に関しては、差分バックアップ方式よりフルバックアップ方式を採用したほうが短くなります。
  • ランダムアクセスできる記憶媒体の寿命は以下のように比較的短く、一般的には長期間の保存には向きません。
    1. HDD 約5年
    2. CD/DVD 5~20年
    3. フラッシュメモリ 5~10年
    これに対して、磁気テープはシーケンシャルアクセスしかできませんが30年程度は記憶内容を保持することができます。またランダムアクセスできる媒体は、磁気テープなどと比較したときに容量当たりのコストが高くなる傾向があります。バックアップ媒体は、アクセス速度、容量、コストなどを考慮した上で決定することが望まれます。

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