ソフトウェア構築(全39問中4問目)

午前試験免除制度対応!基本情報技術者試験のeラーニング【独習ゼミ】
単一の入り口をもち,入力項目を用いた複数の判断を含むプログラムのテストケースを設計する。命令網羅と判定条件網羅の関係のうち,適切なものはどれか。

出典:令和元年秋期 問49

  • 判定条件網羅を満足しても命令網羅を満足しない場合がある。
  • 判定条件網羅を満足するならば,命令網羅も満足する。
  • 命令網羅を満足しなくても,判定条件網羅を満足する場合がある。
  • 命令網羅を満足するならば,判定条件網羅も満足する。
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分野:テクノロジ系
中分類:システム開発技術
小分類:ソフトウェア構築
解説
命令網羅と判定条件網羅は、どちらもホワイトボックステストのテストケース設計に関する網羅度のレベルです。それぞれについて意味を確認しておきます。
命令網羅
全ての命令を少なくとも1回は実行するテストケースを設計する。最も網羅性が低い設計方法。
判定条件網羅(分岐網羅)
全ての分岐について分岐先の全ての経路を少なくとも1回は実行するようにテストケースを設計する。
例として以下の流れ図で表されるプログラムがあったときを考えます。
49_1.gif
それぞれの条件を満たす最小限のテストケースは次のように実行されるテストケースです。
49_2.gif
判定条件網羅を満たしていれば必ず命令網羅を満たしますが、命令網羅を満たしているからと言って判定条件網羅を満たすとは限りません。したがって「イ」の記述が適切です。
  • 判定条件網羅を満足すれば、どの分岐先についても命令が実行されるということになるので同時に命令網羅も満足します。
  • 正しい。判定条件網羅を満足するならば、必ず命令網羅も満足します。
  • 命令網羅を満足しないならば、必ず判定条件網羅も満足しません。
  • 命令網羅がそのまま判定条件網羅になるケースもありますが、命令網羅を満足していても判定条件網羅を満たすとは限りません。

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