基本情報技術者平成15年春期 午前問64

問64

CSMA/CD方式のLANで,フレームを送受信するときに,送信元とあて先の特定のためにデータリンク層で使用されるものはどれか。
  • IPアドレスのホスト番号
  • MACアドレス
  • サブネットマスク
  • ポート番号

分類

テクノロジ系 » ネットワーク » データ通信と制御

正解

解説

CSMA/CD方式とは、Carrier Sense Multiple Access with Collision Detectionの略で、日本語に訳すと「搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式」となります。1本の同軸ケーブルに複数のコンピュータが接続されているバス型のトポロジを前提としており、次のような手順で送信制御を行います。
  1. 伝送路上に他のノードからフレームが送出されていないかを確認
  2. 複数のクライアントが同じ回線を共用し、他者が通信をしていなければ自分の通信を開始
  3. 複数の通信が同時に行われた場合は衝突を検出し、送信を中止してランダム時間(バックオフ時間という)待ってから再び送信
つまり、CSMA/CD方式は、ルータを超えないLAN内で使われる方式で、フレームの送信元と宛先のアドレスには、ネットワーク上の各機器を識別するためのMACアドレスを使います。

したがって、正解は「イ」です。

なお、CSMA/CD方式は、制御が簡単な割に効率が良いのが特徴ですが、使用率の高いネットワークにおいては、コリジョン(衝突)が多発し効率が急激に悪化するという問題点もあります。
© 2010-2024 基本情報技術者試験ドットコム All Rights Reserved.

Pagetop