基本情報技術者平成14年春期 午前問36

問36

ホストコンピュータを2台用意しておき,本番系が故障したときは,本番系と同一のオンライン処理プログラムをあらかじめ起動して待機している予備系のコンピュータに速やかに切り替えて,処理を続行するシステムはどれか。
  • コールドスタンバイシステム
  • デュアルシステム
  • ホットスタンバイシステム
  • マルチプロセッサシステム
  • [出題歴]
  • 基本情報技術者 H30春期 問14

分類

テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの構成

正解

解説

冗長構成のシステムが予備系に切り替える方式は、予備系システムの待ち状態によってホットスタンバイ、ウォームスタンバイ、コールドスタンバイに分類することができます。復旧に要する時間が短い順に、ホット⇒ウォーム⇒コールドです。
ホットスタンバイ(即時復旧・高速復旧)
予備系にも主系と同じシステムを起動し、データを同期をしておくことで、障害発生時に即座に予備系に切り替えることができる方式。場所・機材・データの3つの用意が必要となる
ウォームスタンバイ(中間的復旧)
予備系の機材を用意してシステムの設定を済ませ、電源をONにしておくが、業務システムは起動せずに待機させておく方式。場所・機材の用意が必要となる
コールドスタンバイ(段階的復旧)
復旧用に場所だけを用意しておき、非常時には予備系の機材を持ち込んでシステムを再開する方式
したがって正解は「ウ」です。
  • 設問中の「あらかじめ起動して待機している」という記述からコールドスタンバイではないことがわかります。
  • デュアルシステムとは、信頼化設計の1つで、同じ処理を2組のコンピュータシステムで行い、その結果を照合機でチェックしながら処理を進行していくシステム構成です。一方の系統に障害が発生した場合でも、それを切り離して処理を中断することなく続けることができます。デュプレックスシステムでは待機系から主系へ切り替えるのに一定の停止時間が生じますが、デュアルシステムでは切り離すだけなので中断時間はデュプレックスシステムよりも短くなります。
  • 正しい。
  • マルチプロセッサシステムとは、複数台のプロセッサを並列に動作させることによって処理能力の向上を図ることを目的としたシステム構成です。それぞれのCPU間で主記憶を共有するかしないかによって密結合型と疎結合型に分類されます。
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