内部統制 (全7問中2問目)

No.2

我が国の証券取引所に上場している企業において,内部統制の整備及び運用に最終的な責任を負っている者は誰か。
  • 株主
  • 監査役
  • 業務担当者
  • 経営者

分類

マネジメント系 » システム監査 » 内部統制

正解

解説

内部統制とは、企業が①業務の有効性及び効率性、②財務報告の信頼性、③事業活動に関わる法令等の遵守、④資産の保全というの4つの目的を達成するために、その組織の内部において適用されるルールや業務プロセスを整備し運用することをいいます。上場会社においては、会社法と金融商品取引法で内部統制の整備・運用が義務付けられています。

金融庁が公開している"財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準"では、内部統制について「内部統制の目的を達成するため、経営者は、内部統制の基本的要素が組み込まれたプロセスを整備し、そのプロセスを適切に運用していく必要がある」と明記しており、内部統制を整備し運用する役割を担うのは経営者であるとしています。

したがって、内部統制の整備・運用について最終責任を負うのは経営者となります。
  • 株主は引き受けた株式について対価を会社に拠出することだけが義務であり、経営に関与することはないので責任者ではありません。
  • 監査役は、内部統制の状況を監査する立場にあるため、整備・運用についての責任者ではありません。
  • 業務担当者も内部統制を適切に運用する役割を担いますが、業務は経営者の指示に基づいて行うものですから最終的な責任者ではありません。
  • 正しい。内部統制の整備・運用に関して最終的な責任を負うのは経営者です。
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